Vantage系列ブローカーの入金ボーナス利用時の注意点をまとめました。
昨今、入金ボーナスの利用のトレードは、各ブローカーのレギュレーションが非常に厳しくなっているようで、Vantage系列やHFM、DooPrimeなどグローバル展開しているブローカーほど監視は厳しくなっているようです。
後述していきますが、ブローカーの出金拒否のレギュレーションは一般的に公になることはまずありません。
恐らく、どこでも「出金拒否があります!注意を」ぐらいの情報かと思います。
そういう意味では、情報収集の中で入手したレギュレーションの一端を書くことは意味があることだと思っています。
Vantageグループを利用する全てのトレーダーが、少しでも出金拒否にならないようお役に立てれば嬉しいです。
<Vantageグループ(非公式)>
・VantageTrading
・PUPrime
・VTMarkets
・UltimaMarkets
※Vantage系列は同じ基幹システムなので、ポータル画面見ると分かり易いです。
そういえば、海外FXインフルエンサー達が紹介しまくって豪華な入金ボーナスを頻発して破滅し阿鼻叫喚と化したHastForexってあったね。懐かしい。
HastForexなんてのは問題外だったが、入金ボーナスはトレーダーにとって期待値は高い、ということはブローカーにとっては経営リスクじゃから一定監視が厳しくなるのは仕方ないんじゃ。
ただ、なぜ利益取消にあったのか、の明確な説明が無いブローカー側の問題はある。しかしながら、それも利益取消のレギュレーションを明確に示すと、その隙間を突いてくる輩がいるためでもあり、この辺りは意外と難しいんじゃ。
ふーん、なんか大変だね。
本記事の要点は、以下の通りです。
要点1.StarTraderで3件の出金拒否事案発生(その後、全て出金は完了したものの、今後のボーナス利用権利のはく奪)
要点2.Vantage系は入金ボーナス利用時のレギュレーションが厳しく、出金拒否等も有り得る(詳細説明は本記事参照)
要点3.レギュレーションは、Vantageグループ全てで統一されている
要点4.ブラックリスト入りすると全てのVantageグループでブラックリストに入る(模様)
要点5.IBにもブラックリストがあり、ブラックリストIBから登録してしまうと、、、
要点6.海外FXの情報収集のポイント(情弱になるな!インフルエンサーに惑わされるな!)
今回、なぜこの記事をまとめたかというと、VantageTradingをはじめVantage系ブローカーでは入金ボーナスを利用した場合の出金拒否や利益取消のレギュレーションが統一されているという情報を入手したからです。
更に本ブログで紹介したStarTrader(Vantage系)でも3件の出金拒否事案が発生したという情報が入りました(最終的には3件とも出金され、以後のボーナス利用禁止の裁定に決着)。
情報収集と出金拒否対象となった理由について調査した結果、幾つかのポイントが明らかになってきたため本記事をまとめることで注意喚起することにしました。
<留意点>ブローカーの裁定に係るレギュレーションは、ブローカー経営にとって超重要機密事項であり通常表に出てくることはありません。
本記事でまとめるポイントもVantageグループの「公式声明ではない」および「掲載するポイント以外にもレギュレーションがある可能性はある」ということに十分留意してください。
もし追加で情報収集できましたら、更新していきます。
しかしながら、Vantageグループの入金ボーナスを安全に活用するためのポイントとしては、かなり重要な点となりますので、最低限認識しておいていただければと思います。
前提理解
まず、昨今の入金ボーナスを取り巻く環境要因を理解しておく必要があると思っています。
現在入金ボーナス利用時の出金拒否事案が報告されているのは、グローバル展開しているブローカーがメインです。
Vantageグループ系列やHFM、DooPrimeなど、この3つの系統は特に出金拒否事案が多数報告されている模様です。
某インフルエンサーが「グローバル展開しているブローカーは安心」と言っていましたが、では、なぜ安心なはずのグローバル系ブローカーで、出金拒否が多いのでしょうか?
1.グローバルが故のリスク管理の厳しさ
→あるグローバル系ブローカーの偉い人に聞いたことがあります。
入金ボーナスは、不正利用ユーザーとの格闘である、と。
日本、海外問わず、組織的な登録(組織的以外にも)が適宜発生しているようで、他人の個人情報を使って膨大な数のアカウント申請があるようです。
結局、不正ユーザーの割を一般ユーザーが食ってるだけやないかいっ!
2.グローバルが故の柔軟性の無さ
→アカウント開設チェックをすり抜けたアカウントや悪意あるユーザーが、ボーナスアービトラージなどで利益を抜いていきます。
それに対応するため、日々不正利用レギュレーションがアップデートされています。
そのレギュレーションは、原則的にグローバル本体が意思決定するレベルの内容であり、グローバル本体の決定はカントリーレベルで覆すことは困難なのです(これは、外資系で勤務経験のある人だとイメージできると思う)。
まぁ、日本トレーダーのためだけに対応しないよな。日本頑張れ!
3.日本人ユーザーのボーナスリテラシーの向上
→日本人トレーダーのボーナスリテラシーの向上も、そういう意味ではレギュレーションに影響を与えていると言えるでしょう。
過去に、noteなどでもGemForexの入金ボーナスの活用術的な記事が販売されてましたが、ブローカーが本来想定していた形ではない使われ方によって、ボーナス利用に様々な規制が入りました。
GemForexも最終的に破綻したしな。HastForexなんて無茶苦茶だったし、そりゃ赤字になって潰れるわ。
ブローカーは営利企業である
当たり前だけど忘れがちなのは、ブローカーは「営利企業」であるということです。
皆さんの勤務先や事業で、「赤字だけどキャンペーンし続けます!」という企業がありますでしょうか。
要はそういうことです。
その前提を我々ユーザーは絶対に忘れてはなりません。
それを正しく理解できていれば、事業として過度なボーナスキャンペーンを実施し続けられるはずがない、という事が感覚的に理解できるはずです。
そこさえ忘れなければ、HastForexやJ&Jのようなババ抜きに巻き込まれることは無いでしょう(因みに、私は怖過ぎて両ブローカーともIBもトレードもしてませんでした)。
グローバル系ブローカーの出金拒否に対する個人的所感
ちょっと前提の話長くないっすか?
最後に個人の所感だけ言わせろい
長くてすいません、一言言わせて欲しい、これだけは。
グローバル系ブローカーの出金拒否に対して、実は個人的には悲観的ではありません。
前述した通り、不正利用ユーザーが多いのは事実であり、不正利用ユーザーを限りなく排除することは結果的に我々一般ユーザーの利益になるためです。
そういう意味では、ボーナスレギュレーションがガバガバであったりインフルエンサー1人の意見で判断が左右されるようなブローカーの方が個人的には長期安定運営に不安を覚えているので、極力近づかないようにしています。
ただし!ただーし!
大きな問題なのは、出金拒否として判断されるレギュレーションが不透明過ぎる、ということです。
これでは、ユーザーからすると、普通にトレードしていたのに「出金拒否された!!」と騒ぎたくなるのは当たり前です。
一方、ブローカー目線で考えてみると、出金拒否のレギュレーションを公に公開してしまうとどうなるでしょう?
そう、その穴を突きに来る不正利用ユーザーにカモられるのです。
なので、実は、この問題は本当に難しく、何が正解なのかは分かりません。
今回は、私自身がIBとして紹介した超久々の事案でもありますので、できる限り収集した情報から少しでも不正利用として判断されないように、と思い書いたものです。
<Disclaimer>
この記事の内容について、個人の情報収集の中で慎重に判断して記載していますが、その正確性を担保するものではありません。
その事だけは、ご了承ください。
信じるも信じないもアナタ次第。アーメン
StarTraderの出金拒否で見えてきたVantage Gr.のレギュレーション
3件の出金事案の顛末
まず初めに、誤解を招かないように結論からお伝えしておきます。
今回、出金拒否になった事案については、以下の通りの顛末となっています。
・全て(元本+利益)の出金が完了
・今後の入金ボーナスの利用権利のはく奪
VantageTradingやDooPrimeなどでは元本の出金拒否もあったと聞いていますが、取り敢えず「元本+利益」の全てが出金された、というのは良かったですね。
トレードも、入金ボーナスが使えない以外は、普通にトレードできるようです。
レバレッジ1,000倍でECN口座の取引手数料もかなり低いという点に鑑みると、個人的には普通に使ってもいいレベルかな、と思っています。
入金ボーナス利用時のレギュレーション(の一端)
さて、本題のStarTraderの出金拒否事案から見えてきた、入金ボーナスレギュレーションについて解説していきます。
まず、出金拒否のトレードについて、私が判断する限り「出金拒否?なんで?」というレベルの内容でした。
正直、これで出金拒否になったら、全員出金拒否に該当するんじゃね?っていうぐらい分からなかったです。
紹介者側の責任として、StarTrader側に諸々確認を取ってやり取りしてきましたが、その中で、どうも以下の点がポイントでありそうだ、ということが明らかになってきました。
ようやく本題っすか。
<出金拒否の判断を担当する部署>
出金拒否の判断は、グローバルのリスクチームが担当している?
どうも、カントリーレベルでの判断では無いようですね。
恐らく、他のグローバル系ブローカーも同様だと思います。
<出金拒否のチェック対象基準>
ボーナスクレジットを受領してから7日以内の出金”かつ”利益が出ている口座
→もしかして8日以上経過してからの出金だったらリスクチームのフィルターに掛からないのでは?
<出金拒否の判断基準>
1.3つの判断基準
出金拒否の判断基準は、単一的条件で適用されるのではなく、複合的な条件判断でなされている模様です。
①100%という大きなクレジットボーナスを使って取引している。
②クレジットを含むマージンをすべて利用して、一つのペアを同じ方向に使っている。
③対象となったすべてのクライアントが、同じ時間にトレードをして、50~100%の利益が出たところですぐに出金依頼をしている。
現時点では、上記の3点を総合的に判断している模様です。
2.裁量補助ツールの検知
また、「裁量補助ツール」を使ってスキャルピングするケースも、システム検知でHFT(超高速取引)と疑われるようで、出金拒否判断の一つの要素になっている模様です。
3.ハイレバ利益即出金
チェック対象基準でもあったように、入金して利益即出金(特にハイレバ)の場合も、かなり厳しくチェックされるようです。
まぁ、これはブローカーからしたら「招かざる客」という事でしょうね。
個人的には、これで拒否されたら文句言えないかな、という感じです。
4.指標ギャンブル
これは出金拒否されても文句言えないです。
5.複数アカウントによるトレード
リスキーなのは、同一のWi-Fiを利用しているケースです。
これは、IPアドレスから複数アカウントと判断され凍結される可能性があります。
この理由で拒否されても、これは文句言えないですね。
重要なのは1番の「3つの判断基準」がどないやねん、って事やな?
3つの基準の総合的判断とは?
<再掲>
①100%という大きなクレジットボーナスを使って取引している。
②クレジットを含むマージンをすべて利用して、一つのペアを同じ方向に使っている。
③対象となったすべてのクライアントが、同じ時間にトレードをして、50~100%の利益が出たところですぐに出金依頼をしている。
これは、シンプルに言うと、以下の通りかなと。
「維持率目一杯に」
「同一銘柄、同一方向だけのポジション持って」
「(他ユーザーと)同時間帯に決済して」
「即出金」してる。
なので、ボーナスアービトラージを疑われて出金拒否されているという感じだろうと推察されます。
因みに、「維持率目一杯に」じゃない場合でも、他の条件に当てはまっていて出金拒否の連絡が来たケースもありました。
どちらかというと、「同一銘柄、同一方向のみのポジション」「即出金(特に7日以内)」が重なると、かなりの確率で出金拒否が適用されるレギュレーションになっていそうです。
前述した通り、この辺りはグローバル本体の判断になるため、疑われてBANされると挽回は難しいので、限りなく上記に引っかからないトレードを意識するにつきます。
Vantageグループのブラックリスト
さて、ここからは、ブラックリストの存在についてです。
Vantageグループでは、ブラックリストが存在している模様です(非公式)。
ここからは、下世話な噂程度の話に興味ある方だけご覧ください。
トレーダーのブラックリスト
ここまで述べてきたような出金拒否事案に該当するようなトレーダーは、他のVantage系列ブローカーの口座を開設できなかったりします。
現に、私のリンクから開設していただいた中の8人ぐらいが、IBポータルのデータを見る限り口座開設拒否に該当していました。
正確には分かりませんが、このブラックリストには、どうもレベルがある模様です。
今のところ実際の発生事象に基づいて確認できる段階は2段階です。
段階1.ボーナスキャンペーンの適用除外
→これは、通常のトレードはできるが、ボーナスは使えないというものです。
段階2.垢バン
→垢バンされると、Vantageグループ全てのブローカーで口座開設できなさそうです。
IBパートナーのブラックリスト
Vantageグループでは、IBパートナーのブラックリストも存在しているようです(非公式)。
どうも情報収集する中で明らかになってきたことは、このIBブラックリストは「IB自身も自分がブラックリストなのを知らない」ということです(噂)。
そして、このIBブラックリストは、Vantageグループのマネージャークラスレベルまでの従業員には共有されていない模様で、経営幹部層でしか共有されていないのではないかという噂です。
即ち、VantageTradingなどのセールスやIB担当が積極的にIB活動していますが、その人たちはアプローチしているインフルエンサーなどがブラックリストなのかどうか知らないということになります。
では、ブラックリストIBの何が問題なのか?ということです。
答えは、ブラックリストIBの傘下トレーダーは、出金審査が「めちゃめちゃ」厳しくなるようです。
なんと、出金に数週間から1ヶ月以上審査がかかることがあるようです。
正直、これはエグい。
どうも、海外FX有名インフルエンサーの中に、ブラックリスト入りしているIBがいるとかいないとか。。。
しかしながら、ブラックリストIBなのかどうかは、本人さえも知らない(気付いている可能性はある)ので、当たった場合は事故として諦めましょう。
ブラックリストIBに当たったら悲劇じゃないか、、、自分の見る目を信じよう
VantageグループQ&A
さぁ、ここからは、私に届いた相談やTwitter上で見かけたことについて、情報収集した範囲で確認してみましょう。
もはや、何でこんな事までやらなアカンねん。。。
StarTraderは一度撤退して、再度日本に上陸した?
StarTraderが2024年5月に日本を撤退して、今回すぐに日本に再上陸したのではないか?
怪し過ぎるのではないか?
というツイートや問い合わせが入ったので、確認しておきましょう。
<事象>
2024年5月にStarTraderは、関係法規に則り日本居住者のアカウントを削除する、という通達をトレーダーに送付しています。
<理由>
StarTraderは、別記事で紹介した通り、これまでもStarTraderブランドとしてグローバル展開していました。
当時のStarTraderグローバルの保有するライセンスは、日本市場に適用できず、そもそも日本人を登録対象にしていませんでした(そもそも日本語自体が公式に存在しない)。
それでも、一部の海外FX系メディアの人などがその当時からStarTraderに口座開設していたようです。
恐らく、住所確認の際に、届出が日本居住であったことから、2025年5月に日本居住者のアカウント削除に至ったということです。
今回は、日本市場も対象としたセントビンセントのライセンスを適用し、正式に日本市場に参入したというのが実際です。
StarTraderは中華系だから危ない?
次に、StarTraderは中華系みたいだから、危ないのではないか?という相談も入りました。
まぁ、危ないと思ったら自分で判断して使わなきゃいいと思うんだけど。。。
さて、StarTraderの本社はどこにあるでしょうか?
答えは、ドバイのようです。
本社機能のメインはドバイに存在し、一部スタッフがオーストラリアと台湾にいるようです。
これだけで中華系かどうかは判断できませんが、今のところ得られた情報はここまでです。
Vantage Tradingが一番安全ってホント?
Vantageグループの中ではVantageTradingが一番まともで安全だろう、という発信があったと教えてくれた方がいました。
先の中華系は危ない?と連動するかもしれませんし、意外と勘違いしている人が多いのかもしれません。
Vantage Tradingは、アジア系のチームが運営しており、香港が司令塔となっています。
即ち、バリッバリの中華系チームです。
実はVantage Tradingの香港チームの責任者と何度かお会いしたことがありますので、間違いないかと思います。
そして、Vantage Tradingは、Vantage FXの後継ブローカーであると認識している人がいるようですが、運営チームで分かる通りVantage Trading=Vantage FXではありません。
また、実は現在展開されているVantage系ブローカーの多くは、この香港チームが主導しています。
過去、運営実態が無いと批判されていたPUPrimeも実は香港チームが運営していました。
Vantageグループの組織が不透明で怪しい?
こんな問い合わせ?クレーム?も入ったので、考察してみましょう。
まぁ、私に言われても知らんがな、という感じではありますがビジネスモデルの観点から考えてみたいと思います。
Vantage系ブローカーは、多数のブランドを展開していて、1,000人超の人員がいて組織系統が不透明だから怪しい、みたいな意見もあります。
これは、ビジネスモデルの知識があれば、簡単に理解できると思います。
Vantageグループの戦略は、誰がどうみても「マルチブランド戦略」です。
→個人的には、とても賢い戦略で経営していると思ってます。
マルチブランド戦略の解説までしてる枠は無いので、興味ある人は調べてください。
海外FXブローカーという市場の中において、ここまでマルチブランド戦略を貫き通し拡大しているブローカーは、Vantage唯一ではないでしょうか。
多くのブローカーは、1ブランドに経営資源を集中させ拡大を目指しています。
マルチブランド戦略を実現するには、大きな資本力が必要であり(ブランドごとにライセンス取ったり、MetaQuotes社と契約したり)、グローバル展開していないと難しいです。
一方で、トレーダーニーズに応じた様々な環境をブランドごとに提供することができることで、グループとしては幅広い顧客を獲得していくことを目指します。
ブランドがいっぱいあって訳ワカメ、というのはちょっと単純に見過ぎかなとも思います。
[…] […]